【セックスレス】私が実践した産後クライシスの乗り越え方!

コラムなど

産後多くの夫婦が陥ると言われている「産後クライシス」ですが、もちろん私も例外なく陥りました。夫婦仲はかつてないほど最悪だったと今でも思います。

しかし数年経った今は、きっと結婚当初よりも仲が良いし、2人でデートも行くし、記念日も祝い合っています。そんな私が産後クライシスのときに行ったこと、そこから導き出した対処法をご紹介します。

産後クライシス中の女性側の気持ち

ホルモンバランスの関係で、女性の生活と意識の中心は子どもになってしまいます。

もちろん無意識です。悪気があるわけでも、好きでこうしているわけでもありません。なんだか旦那さんにイライラしてしまっていても、あなたは何も悪くありません。ちゃんと母親になったという証です。

旦那さんに触れられたくない、 手をつなぐのも気持ちが悪い、性行為なんてもってのほか。こうなるのは赤ちゃんを守り育てたいという女性の本能なんです。だからまずは「自分はいい母親」だと自覚してください。

女性の言い分としては「母親になったんだから仕方がない」この一言につきます。

一方旦那さん側にも言い分があります。そこもないがしろにしてはいけません。

男性ホルモンは何も変わらない

女性のホルモンは「女性⇒母親」に変化しますが、男性は何も変わりません。配偶者が妊娠した、出産したからといって、男性の脳は「家族が増えた」と理解するのが限界で、「父親になったのだから男性ホルモンを減らそう」だなんて思いません。

男性のホルモンは子どもが生まれてからも「男性⇒男性」のままです。父親とは「自分の意識」でなっていくもので、ホルモン的に父親として自覚させる作用は全くありません。

だから産後も男性は配偶者に「女性」を求めるし、母親として子どもを育てるだけではなくて、自分にも愛情を注いでほしいと考えます。

産後クライシスの根本はこの男女の差です。

だから男性の言い分としては「勝手に変わった妻が悪い」です。だって「自分は何も変わっていない」のだから。

夫に言われた一言から状況の悪化へ

私たち夫婦は20代後半で長男を授かりました。それまではかなり仲の良い夫婦だったと自負しています。

それが産後、私は一気に母親になってしまった。そんな私を見て夫は言いました。

「俺に100%注いでいた愛情を、子どもが全て奪った。俺には1%も向けられていない」と。

私はそれを聞いて「なんて幼稚な嫉妬だ。母親になったんだから仕方ないだろう。理解しろ」と思いました。

しかしこの相手に理解を示さない状況こそが産後クライシスをより後押しするのです。

結果、私のイライラは増すばかり、険悪な状態が1年以上続きました。慣れない育児で心身ともに疲れていましたが、夫婦仲が良くないという環境がさらに私を追い詰めていきました。

ここへきてようやく私は、自分の姿勢と考え方を変えることにしたのです。そうじゃないと何も変わらないと思ったから。

夫の不満を細かく聞いた

まずは夫の気持ちをよく知ることから始めました。夫の不満は以下の通りです。

【夫の不満リスト】

  1. 子どもに時間を費やしてばかりで、俺のことを見ていない
  2. 料理が手抜きになった
  3. いつもそっち(私)が勝手にイライラしている、気を遣う
  4. 性生活がなくなった

そして私が改善できる部分は改善案を出し、相手にも協力を得たい部分はそこも述べました。

【改善案】

  1. 子どもに時間を費やしてばかりで、俺のことを見ていない
    余裕があるときは夫にも時間を費やす。具体的にはどのように一緒の時間を過ごしたいか教えてほしい。
  2. 料理が手抜きになった
    これは明らかに手抜きになったと自分でも感じているので多少は努力する。ただし、独身時代の私とは比べないでほしい。子どもがもっと大きくなったら、料理に時間をかけられるから長い目で見てほしい。
  3. いつもそっち(私)が勝手にイライラしている、気を遣う
    ごめんなさい。イライラは無意識だった。イライラを少なくするよう努めるが、たぶん育児で疲れているときが多いと思うから、そっちにも余裕があったら育児や家事をサポートしてほしい。そうしてくれると精神的にも余裕が出る。

具体的な不満を聞くと、具体的に返答ができたので、夫にも理解を求めました。この上記3点においては相互理解がうまくいったので、双方からの歩み寄りができたと実感していました。

問題は4.性生活がなくなったでした。これがどうにもうまく解決できなかった。

産後セックスレス問題

産後は身体も回復していないし、しばらく我慢してもらおうと思っているうちに、自分自身全く性欲がなくなっていました。なくなっているというよりも、むしろマイナスです。性欲がなくても相手の希望に応じれればよかったのですが、応じるなんてとんでもない!!!!とんでもないいいい!!!

触ってほしくない、女として見てほしくない、求めないでほしい。

そう思っていたので、意図的に女として見られないような行動を重ねていました(笑)

「いま私めっちゃ口臭くさいよ!はあ~~~~」「変顔するから見て!(超絶ブスな顔)」と言ってみたり、化粧はわざとしないし、女性らしさのないニュートラルな服装を心がけたり(笑)

けれどそれでも夫の性欲が減退することはありませんでした。

「また断られた」「今日も応じてくれない」

そんな不満を毎日聞くのも辛くなりました。

そのうち言われたのは「ねまるのことは本当に心から好きだけれど、ここまで応じてくれなかったら性処理のためだけにお店に行くことになるだろうし、浮気もすると思う」でした。

それは嫌だ。

お店くらいいいっていう奥様ならそこで終わりかもしれませんが、私はお店も浮気も許せなかった。

もう残された道は私が覚悟を決めること。

一度死んだと思って、本当に嫌だけど、本当に本当に本当に嫌だけど、子どものためだと思って1度だけ応じました。(これ夫が読んだら怒るだろうな)

すると夫の対応が劇的に変化!!!!めっちゃ優しい!!!

そう、うちの夫は性欲が溜まると攻撃的になるタイプだったのです。

セックスレスでも自分を抑えられる旦那さんだったら問題はないのかもしれない。けれどうちの夫みたいな男性が一定数存在することも事実。

さらに、4の不満が解消されると、1~3の不満なんてなくなったようでした。育児にも家事にも積極的になるし、以前よりも家族のために時間を費やしてくれるようになりました!!!

なるほど!性欲処理をしてもらえばいいんだ!と思いましたが、そうもいきません。1人じゃいやだ、と。

でも私も嫌なんです。嫌なんです本当に。

これを口に出すと相手のことも嫌な気分にさせてしまうと思って言いませんでした。

そして私は「自分の性欲を高める」ことを模索します。

産後の性欲を高めるためにしたこと

まずはネット「性欲 高めるには」と検索(笑)

笑えますが、円満な家庭構築のために真剣です。性欲を高めるための食べ物として「ワイン、チーズ」と出てきました。たぶん同じ結果にたどり着いた女性もいると思います。

結果ははっきり言って皆無です。そんなもので性欲が高まるわけはない。

私はそのとき授乳中だったので、授乳がある程度母親ホルモンを分泌させてしまっているとは理解していました。

授乳をやめれば多少なりとも性欲が回復するかもしれない。けれど、私は性欲のために授乳をやめるなんてできなかった。

それでは次にネットで書かれていた「性描写のある漫画を読む」です。

これに関しては虫唾が走るくらい無理でした。ネット記事で目にする卑猥な漫画の広告とか、気持ち悪くてしょうがないのに、どうして漫画1本読めると思うのか。書いてるやつは馬鹿なのか。

夫の意見に再び耳を傾ける

私はネットに頼ることをやめて、夫の性生活の希望を今一度探ることにしました。返ってきたのが

週2回以上。

なるほど。無理だ。

しかし無理と言っていても始まらない。こちらの希望は頑張って月1回だと伝えました。

で、お互い歩み寄りの結果出した答えがこちら。

最低でも2週間に1回。それ以上に対応できそうな日があれば私の方から声をかける。

回数を決めるとか、日にちを決めるとか、セックスにルールを設けるのはどうなんだと思う人もいるかもしれない。最初は夫も抵抗があったのも事実。

しかしルールを決めたことで、私自身が気持ちを整えることができた。(真剣)

覚悟ゼロの状態で求められても、気持ち悪いとしか思えなかったのが、朝から自分の中で「よし、今日こそは」と自分を鼓舞させることができました。(真剣)

このルールのポイントは「回数はお互いの希望の真ん中」であることと、「最低限以上の回数をこなすかは私が決めていい」というところ。

なんか今日は大丈夫そうだ、とか、家事をたくさんしてくれている夫を見ていると対応してあげてもいいかなと思えた、そういう日は自分から大丈夫そうだと伝えるようにしました。

この流れができると、完全にレスの状態からは脱却できました。

夫婦でしたこと、やめたこと

話はセックスレスの話題から変わって、産後クライシスに戻りますが、お互いに自分の気持ちをとにかくぶつけてはケンカしていたときに気付いたことがあります。それは

「自分の気持ちについてばかりネット検索した」

ということ。

私の場合「産後 夫とケンカ」「産後 性欲ない」、夫の場合は「嫁 産後 セックスレス」「嫁 産後 変わった」です。

自分の気持ちを検索すると、自分を擁護する意見ばかりヒットするので、そのうち夫婦ともに「自分が正しい!みんなもこう言っている!」になってしまいました。

だからお互いに相手の立場になってネット検索しました。少し相手の気持ちがわかったような気がします。

また自分の気持ちを検索するのもやめました。産後クライシスで必要なのは自己擁護ではなく相互理解です。

産後クライシスのときこそ相手を理解する

このサイトでは人間関係全般において「理解が大切」だと述べてきましたが、夫婦になってから最も「理解が解決に導いてくれた」と感じたのはこの産後クライシスの時期でした。

何よりもまずは聞くこと。

夫へ不満をぶつけるではなく、聞くこと、そして理解することです。

もしセックスレスでお悩みであれば、「相手に無理だとわかってもらって、諦めてもらう」ではなく「難しいということを理解してもらった上で、自分も少しは対応するよう努力する」がいいと思います。

夫婦でいる期間を考えてみると、産前の時間よりも産後の時間のほうが圧倒的に長いのです。

産後クライシスは産後の数年だけの問題ではなく、そこからの夫婦の人生、関係性にも影響を与えます。

悩んだ時が解決のスタート、そう思って夫婦2人で向き合ってみてくださいね。

人間関係、夫婦の問題についてのご質問、随時受け付けております。

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